分かれ道の先の先

BLAST宮城の初日に行ってきました。その2。

今回のコンサートは復興支援と今の嵐っていう二つの意味合いがあると思っていて、やっぱりその辺が印象的でした。


東北でコンサートをする事について。
発表された時からあーさすがだな、と思っていましたが、それと同時に色々壁があるだろうな、と思っていました。
予想通りに参加までには本当にいろいろやらなきゃいけない事がたくさんあって、もう会場にたどり着いたところで達成感がすごかったです。

でも、想像していたよりも色んなことがずっとスムーズでした。
バスは時間通りに着くし、電車もたくさんあるし、宮城中で行列は発生してたけど大きな混乱には出会わなかった。
この一連のイベントに関わる人たちが準備して考えて気を配っていないと、こういう風にはならなかったなと思いました。

あと家族連れがとても多かった。宮城観光もしましたが、とても楽しそうに娘さん(ツアーT着用)と写真を撮るお父さんを見て、こっちが幸せになりました。
義務感とかでなく、皆が普通に楽しむことで少しでも支援につながったのなら、このイベントは成功じゃないかと思いました。
もちろん私の知らないところで大変な目に遭ったり現地の人が迷惑してたりする事はあるかもしれないけど、私が出会ったタクシーの運転手さんやホテルのスタッフさん、観光地で働く人たちなど全ての人が本当に優しくて、嵐抜きでもとても楽しい旅行でした。


コンサートについて。
復興支援の名目らしい、地元の人たちとの合唱や地元のお祭りを取り入れた振り付けや宮城の映像、そういうのを嫌味なく流れも自然に見せるあたり、嵐の演出の巧みさや自分たちの使い方の上手さを実感しました。

宮城でのコンサートはTime以来ということで、ソロもTime以降から選んで歌ったり、そもそも全体の選曲も最近のものが多く、やっぱり今の嵐というのを全面に押し出すコンサートだったと思います。

一番印象的だったのはやっぱり翔くんソロ。まさかこのBLASTでChapter2なんて思ってもいませんでした。
あれを見て自分でも信じられないくらい動揺しました。
翔くん、ひいては嵐は本当に前だけ見て歩くんだなぁ、と。
15周年をとにかく感謝しながら迎えて越えた嵐は、いろんなものを置いてまた新しい道を行くんだなぁ、と思いました。
そういう所信表明をストレートに、もう怖いくらいはっきりと言う嵐を見て動揺しました。
ずぶずぶになってた状態を抜け出すために新しい道を選びとったことは数年前から分かっていたし、事あるごとにそれを伝えてくれていた嵐だけど、感覚的にはここまではっきりと言われたのは初めてな気がして。

私は楽になりたかったんだと思います。嵐は優しいからずっと気持ちを見せてくれていたけど、全てを受け取るにはあまりに嵐の規模が大きすぎる。もう前を見て欲しくて、そうやってはっきりしてほしくて、でも勝手ながら自分でそうふんぎりをつけるにはばかみたいに寂しくて。
そういう中で引導を渡された気分です。衝撃的で動揺して今もわけが分からないけど、多分そういうことです。


ただ、今回のコンサートはBLASTで、嵐の今を見せるコンサートで。
そういう線ではなく点で見せる今回のコンサートだから、翔くんは今この瞬間に考えてることを教えてくれたのかな、とも思います。
だから、ツアーでもう一度、確認したいなぁと思っているのです。

なんか私いつも同じ結論*1になる気がしてますけど。だって嵐の考えてることを知りたいんだよ。


嵐ファンでいることはまだ変わりそうにないけど、私の気持ちにも色々一区切りつけるきっかけになりそうなコンサートでした。
あと残りのコンサートも幸せに終わりますように。

*1:次のコンサート行きたいな、みたいな